黒王国物語 Official Site / Asakura Atsuki

CHARACTERS

黒王国物語の主要キャラクター

本ページでは、黒王国物語に登場するキャラクターを紹介します。

相関図 Part01 相関図 Part02 相関図 Part03

エレン

エレン・ディル

黒き王国の姫

天真爛漫でとてもマイペースな王女様。
無邪気な笑顔と気取らない振る舞いで場を和ませる一方、
その胸には常に「国民の幸せ」という確かな想いを抱いている。
身分の隔たりを意識させない優しさと誠実さから、
城下では自然と人が集まり、国民からの信頼と人気は非常に高い。

幼い頃から共に育った護衛騎士フェイのことは、
兄のように慕い、何よりも深く信頼している存在。
言葉にせずとも気持ちを通わせられる相手であり、
彼が傍にいることが、エレンにとって大きな安心となっている。

また、姉セレナは心から敬愛する人物であり、
王女として、ひとりの人間として迷ったときには、
その教えや面影がエレンの心を静かに支えてくれる。
セレナの存在は、今もなおエレンの進む道を照らす光である。

プロフィール

年齢16歳
身長153cm
フェイ

フェイ・ローレンス

エレンに仕える騎士

シュヴァルツ王国第二王女・エレンに仕える護衛騎士の少年。
寡黙でクールな性格で、基本的に人と深く関わることを好まないが、エレンに対してだけは例外的に世話焼きな一面を見せる。

エレンとは幼馴染であり、妹のような存在。
無茶をしがちな彼女に振り回されながらも、その身を守ることを自分の役目だと当然のように受け止めている。
口数は少ないが、行動は常に誠実で、気づけば誰かの面倒を見ているタイプ。

ウィル元帥閣下とは兄弟で、表立って語ることは少ないものの、関係は概ね良好。
互いに多くを語らずとも通じ合う、静かな信頼関係を築いている。

今日もまた、エレンの護衛と世話に追われながら、
彼にとってはそれが「当たり前で、充実した日常」であるかのように剣を手に取る。

プロフィール

年齢17歳
身長170cm
アレック

アレック・リトナー

元騎士で今は自由人の青年

幼少の頃、反逆者の子として周囲から差別を受けて育った青年。
孤独な日々の中で、唯一の心の拠り所となったのがセレナの存在だった。
彼女の優しさに触れたことで心を救われ、
過去に囚われることなく、明るく前向きに生きる術を身につけていく。

現在は自由気ままな性格で、束縛を嫌う放浪癖のある青年だが、
その本質は驚くほど真面目で誠実。
剣士としての腕前はすこぶる高く、
本気を出せば一線級の実力を発揮する実力者でもある。

ただし肩書きや責任に縛られることを好まないため、
今はシュヴァルツ王国に身を置き、
気の向くままに街を巡り、剣と自由を楽しむ日々を送っている。

プロフィール

年齢20歳
身長178cm
Nicola

ニコラ・オルセン

機工士でアレックの相棒

機工士であり、アレックの相棒。
幼い頃から手先が器用で、機械を作ることに無上の喜びを感じてきた青年。
歯車や部品に触れている時間こそが、彼にとって最も落ち着くひとときである。

実はノールオリゾン国から渡ってきた移民で、
現在はシュヴァルツ王国に身を置き、アレックと共に各地を遊び歩いている。
国や立場に強い執着はなく、
「面白そうかどうか」「一緒にいて気楽かどうか」を大切にする自由な気質。

彼の作る機械人形は、 単なる装置に留まらず、まるで魂が宿っているかのようだと評される。
精巧さだけでなく、作り手の想いが自然と滲み出てしまう――
それがニコラの機工士としての最大の特徴でもある。

実はアレックのことをとても気に入っており、
気付けばいつも傍にいる存在。
互いに深く踏み込むことはないが、
言葉少なでも通じ合う、気楽で心地よい相棒関係を築いている。

プロフィール

年齢19歳
身長174cm
Nanase

香月 七瀬

異国・つつじより来た少女

つつじの里を家出し、現在は男爵領主ダニエルに拾われた元気はつらつな相棒――
そして、彼に仕える家臣でもある存在。

家出の理由は、つつじの里の頭領・玲と、
価値観や生き方の違いから次第に折り合いがつかなくなったため。
行き場も金もないまま里を飛び出した七瀬を拾い上げたのが、ダニエルだった。

ダニエルとは良き相棒であり、気心の知れた主従関係。
行動を共にする中で、七瀬は彼を深く信頼し、支えることに誇りを持っている。
しかしその想いは、主君と家臣という枠に収まりきらないものでもある。

七瀬自身は、その感情に明確な答えを出していない。
ただ「傍にいたい」「役に立ちたい」という気持ちが先に立ち、
それ以上の想いに名前を付けることを、どこかで避けている節がある。

プロフィール

年齢16歳
身長156cm
Daniel

ダニエル・フォン・マクスウェル

若きマクスウェル領領主

若くしてマクスウェル男爵領を治める領主。
物腰は柔らかく、常に穏やかで爽やかな態度を崩さない人物で、
その誠実な人柄から領民の信頼は厚く、非常に高い人気を誇っている。

七瀬は良き相棒であり、共に行動する頼もしい家臣。
軽快で真っ直ぐな彼女の在り方を好ましく思っており、
その関係は主従という枠を越え、自然と対等な距離感を保っている。
ただし七瀬本人が気付いている以上に、
ダニエルは彼女に対して特別な感情を抱いている節がある。

幼少期、ノールオリゾン国で過ごした時代に様々な経験をしており、
その記憶は今も彼の胸の奥に静かに沈んでいる。
表情や態度にそれを滲ませることはないが、
ハワード、そしてノールオリゾン国に対して、
拭いきれない憎しみを抱いている一面も持ち合わせている。

その感情を決して表に出さず、
領主として、そして一人の大人として振る舞い続ける姿は、
ダニエルという人物の強さであり、同時に危うさでもある。

プロフィール

年齢25歳
身長185cm
Will

ウィル・リーヴィ

騎士の国の元帥閣下

シュヴァルツ王国前王の身の回りの世話係として仕えていた青年。
その冷静な判断力と天才的とも言える政治的手腕を見出され、
異例の出世を遂げ、現在は王国軍を率いる元帥閣下の地位にある。

主君であったキースを深く敬愛しており、
その想いは今も変わらない。
シュヴァルツ王国のためならば、
たとえ自らが汚れ役を引き受けることになろうとも構わない――
そんな覚悟を胸に秘めて行動する人物である。

常に冷静沈着で感情を表に出すことは少ないが、
周囲をよく見ており、人の変化には誰よりも敏感。
特にエルマのことはさりげなく気に掛けており、
直接言葉にすることはないものの、
彼女が無理をしていないか、自然と目で追ってしまう一面もある。

フェイとは異母兄弟の関係にあり、
互いに多くを語らずとも理解し合う間柄。
弓を得物とし、戦場では冷静無比な判断で味方を導く。

プロフィール

年齢24歳
身長183cm
Elma

エルマ・エッカート

騎士の国の預言師

現在シュヴァルツ王国で、
予知能力を活かし預言者として生きている少女。

かつてはノールオリゾン国に暮らしていたが、
その力ゆえに異端児として虐げられ、居場所を失っていた。
逃れるように辿り着いたのがシュヴァルツ王国であり、
ここでようやく“役割”として自分の能力を受け入れられるようになる。

性格はへそ曲がりで頑固。
素直に感情を表に出すことが苦手で、
他人との距離を測るのもどこか不器用。
それでも内面は繊細で、
人の痛みや未来の重さを誰よりも理解している。

ニコラのことを密かに意識しているが、
その想いが実ることはないと、自分自身で悟っている。
だからこそ感情を表に出すことはなく、
胸の奥にしまい込んだまま、何もなかったように振る舞っている。

ウィルに対しては、
言葉にするほどの想いを抱いているわけではない。
ただ、その冷静さと揺るがない在り方に、
無意識のうちに心を預けている部分がある。
それは恋とは呼べない、
けれど確かに存在する、静かな感情である。

プロフィール

年齢18歳
身長138cm
Yuzu

香月柚

つつじの里の異端の娘

つつじの里出身のはぐれ者。
熱血で男勝り、感情がすぐ顔に出る泣き虫少女。
少し無鉄砲なところはあるが、裏表のない性格で憎めない存在。

弟のみつるのことを溺愛しており、
目に入れたら痛いほど可愛いらしい。
つい世話を焼きすぎてしまうことも多いが、
その根底には「自分が守る」という強い想いがある。

香月家は、つつじの里の反乱において
反つつじ勢力に与した一族であり、
その立場ゆえに両親を失っている。
柚自身もまた「反逆者の娘」として扱われ、
里を追われる形で外の世界へと放り出された。
そのため、つつじの里――
特に頭領である玲たちに対して、
今も割り切れない負の感情を抱えている。
ただしそれを表に出すことは少なく、
普段は明るく振る舞うことで自分を保っている節がある。

プロフィール

年齢17歳
身長158cm
Mituru

香月みつる

つつじの里の異端の少年

つつじの里出身の異端の少年。
姉・柚と同じく、つつじの里の反逆の子として生きてきた存在である。

しかし、柚とは異なり、
みつるはつつじの里そのものに対して、
完全に割り切れない特別な想いを抱いている。
苦しい記憶が多い場所でありながら、
それでも「生まれ育った場所」であるという事実を、
今も心のどこかで大切にしている。

姉である柚に対しては、
強い尊敬と同時に、放っておけないという心配の感情を抱いている。
前に出て感情をぶつける柚を、
一歩引いた場所から支えようとすることが多く、
自分が守られていることにも、きちんと自覚がある。

現在は、ある使命のため、
リーフィ村で柚と共に暮らしている。
まだ自分が何者なのか、どこに属するべきなのかは分かっていないが、
風のように揺れ動きながら、
少しずつ“自分の居場所”を探している最中である。

プロフィール

年齢14歳
身長145cm
Cecil

セシル・ユイリス

騎士の国の騎士団団長

今は亡きライムの集落出身。
シュヴァルツ王国騎士団長を務める青年。

幼い頃に孤児となったところを、
アリスの父に拾われ、我が子同然に育てられた。
血の繋がりはなくとも、
彼にとってその家と王国は、
初めて「帰る場所」と呼べる存在だった。

アリスとは幼馴染であり、
長らく良き兄のような立場で接してきた。
しかし、アリスから恋慕の想いを打ち明けられたことで、
その関係は少しずつ形を変えていく。
彼女のまっすぐな愛情を受け止め、
今では共に暮らし、互いを支え合う存在となっている。

剣の腕前は一流で、
独自の流派を築くほどの実力者。
戦場では大剣を振るい、
その背中で味方を守る騎士として知られている。

自分を受け入れ、居場所を与えてくれた
シュヴァルツ王国への忠誠心は非常に強く、
その恩に報いるためなら、
命すら惜しまない覚悟を胸に秘めている。
セシルにとって剣とは、
力を誇示するためのものではなく、
「守る」と誓ったすべてを貫くためのものなのだ。

プロフィール

年齢23歳
身長180cm
Alice

アリス・ティラー

騎士の国の歌姫

ライムの森の大火災で、
セシルと共に命からがら逃げ延びてきた少女。

普段は大人しく控えめな性格だが、
いざという時には驚くほどの芯の強さを見せる。
恐怖や悲しみの中でも立ち止まらず、
「生きる」ことを選び続けてきた人物である。

現在は酒場で歌姫として働いており、
彼女の歌声は、聴く者の心を自然と惹きつけてやまない。
華やかさの裏に、
失ったものすべてを抱きしめてきた深みがあり、
その歌は慰めであり、祈りでもある。

セシルのことを深く愛しており、
その想いは幼い頃から変わらない。
彼の背負う覚悟や痛みを誰よりも理解しているからこそ、
傍に立つことを選び、
未来を共に生きることを誓い合った。

アリスにとって愛とは、
守られることではなく、
共に立ち、共に耐えること。
セシルが剣を振るうなら、
自分は歌と想いで、その背中を支える――
そんな静かな決意を胸に秘めている。

プロフィール

年齢18歳
身長145cm
Ralph

ラルフ・ルビアーニ

騎士の国の騎士団司令官

クールな物腰とは裏腹に、
内には熱い情を秘めたシュヴァルツ王国騎士団司令官の青年。

レオン、アレックとは気心の知れた友人関係にあり、
互いに背中を預けられる信頼を築いている。
剣の腕前も申し分なく、
実戦・指導ともに高く評価される存在。

母・ミーアの一人息子。
女手一つで育ててくれた母を深く敬愛しており、
その苦労を決して忘れていない。
多くを語ることはないが、
家族を想う気持ちは行動の端々に表れている。

休みの日には、
甘いお菓子を頬張りながら近所の子どもたちに剣術を教えるなど、
穏やかで面倒見の良い一面も持つ。
騎士団内外から密かに慕われている理由のひとつである。

大の甘党で、
最近はさすがに血糖値を気にし始めているものの、
甘い物への情熱は衰える気配がない。
本人曰く「疲れた頭には糖分が必要」らしい。

プロフィール

年齢20歳
身長172cm
Miia

ミーア・ルビアーニ

騎士の国の普通の主婦

元シュヴァルツ王国騎士の女性。
現在は騎士を引退しているが、その芯の強さと行動力は衰えていない。

明るく軽快で、よく笑い、よく動くパワフルウーマン。
困っている人を見過ごせない性格で、
思い立ったらすぐ体が動いてしまうタイプでもある。

かつては孤児として育ち、
自らも孤独を知っているからこそ、
同じ孤児院で暮らしていたノエルのことも実の子同然に気に掛け、
分け隔てなく愛情を注いできた。

夫を亡くした後は、
女手一つでラルフとノエルを育て上げた未亡人。
苦労を表に出すことはほとんどなく、
「大丈夫、大丈夫」と笑って前に進む姿は、
多くの人の心を支えてきた。

息子ラルフのことを深く誇りに思っており、
同時に、誰よりもその優しさと不器用さを理解している。
彼が騎士として人を守る在り方は、
ミーアが背中で教えてきた“生き方”そのものでもある。

プロフィール

年齢40歳
身長140cm
Leon

レオン・ラウディス

騎士の国の鍛冶屋

暑苦しくてお馬鹿、声も態度も大きい鍛冶屋の青年。
細かいことは気にしない性格で、
勢いとノリで生きているタイプ。

こんな調子だが、
鍛冶屋としての腕前は一人前。
武器の癖や使い手の性格まで読み取って打つため、
密かに信頼は厚い。
アレックやラルフとはよくつるんでおり、
騒がしくも気の置けない関係を築いている。

本当は騎士になるのが夢だったが、
行方不明になった父の代わりに鍛冶屋を継ぐことを選んだ。
そのことを自ら語ることはほとんどなく、
笑って誤魔化すのが常。
騒がしさの裏には、
諦めた夢と、家族への責任感がある。

ジュリアのことが好き。
……だが本人には言えず、
周囲にも「絶対秘密にしてほしいんだぜ」と念押ししている。
分かりやすすぎる態度は、
もはや秘密になっていないという噂もある。

プロフィール

年齢20歳
身長176cm
Juria

ジュリア・アレンゼ

騎士の国の情報屋

ドライで合理主義な性格のクールビューティー。
感情を表に出すことは少なく、
他人との距離感も常に一定を保っている。

フリーランスの情報屋として活動しており、
一人で情報の収集・取引をこなす実力者。
必要とあらば交渉も駆け引きも厭わず、
その手腕から密かに信頼を集めている。

ユウとは生き別れた姉弟の関係にあり、
そのことは彼女の中で、今も静かに重く残っている。
普段は語らないが、
彼女が「人との繋がり」を完全に断ち切らない理由のひとつでもある。

休日には、
なぜかレオンとその周囲の人々に混ざって過ごすことが多い。
本人曰く「成り行き」とのことだが、
その場に自然と馴染んでいるあたり、
案外居心地は悪くないらしい。

レオンのことについては、
「どうでもいいわ。それより情報買いなさい」
と突き放すような態度を取るのが常。
ただし情報の値段を妙に安くすることがあり、
その理由について本人は一切語らない。

プロフィール

年齢20歳
身長165cm
Marina

香月真理奈

つつじの里の姫君

つつじの里の長女にして、香月家の姫君。
現在は兄・玲の補佐として里の政を支えている。

真面目で堅物、規律を重んじる性格で、
感情よりも理を優先する姿勢は兄とよく似ている。
その意思の強さと冷静な判断力から、
若くして玲からも一目置かれる存在となっている。

つつじの反乱によって両親を失ったが、
当時はまだ幼く、
その出来事を「憎しみ」として強く刻み込むことはなかった。
兄とは違い、
シュヴァルツ王国に対して明確な恨みを抱いておらず、
過去よりも「これから里がどう生きるべきか」を重視している。

里と外の世界を分け隔てるのではなく、
理解し合える可能性を探ろうとする姿勢は、
ときに兄と意見が食い違うこともあるが、
決して対立を望んでいるわけではない。

従者であるカイのことを想っているが、
立場と責任を自覚しているため、
その気持ちを表に出すことはほとんどない。
感情を抑え、役目を果たすことを選ぶ姿もまた、
彼女の強さの一端である。

プロフィール

年齢19歳
身長160cm
Rei

香月 玲

つつじの里の頭領

つつじの里の宗家の長男として生まれた青年。
幼い頃から里を背負う立場にあり、
常に冷静沈着で、感情よりも判断を優先する性格をしている。

状況次第では冷酷とも取れる決断を下すこともあり、
それは私情を排し、
里を守る責任を最優先にしてきたがゆえの在り方でもある。

つつじの里の反乱により両親を失い、
その際、反つつじ勢力に加担したシュヴァルツ王国に対して、
今もなお割り切れない憎しみを抱いている。
ただしその感情を表に出すことは少なく、
政治的な判断や言動はあくまで理を重んじている。

シュヴァルツ王国に対しては、
敵意というよりも「距離」を取る姿勢を崩しておらず、
必要以上に関わることを避けている。
それは憎しみを制御しているとも、
決して忘れていないとも言える態度である。

妹・真理奈の能力と意志を高く評価しており、
補佐として傍に置いているのも、
彼女ならば里の未来を共に背負えると判断しているからだ。
兄として多くを語ることはないが、
その信頼は揺るがない。

妻・アニタには一目惚れだった節があり、
彼女の前では、
普段の厳しさが僅かに和らぐこともある。
愛妻家としての一面は、
限られた者だけが知る顔である。

プロフィール

年齢28歳
身長188cm
Kai

カイ・ネヴィル

つつじの里の用心棒

今は亡き亡国に住んでいた青年。
香月玲が妻・アニタを召し抱える際、
その流れで共に雇われ、現在は香月真理奈の家臣兼用心棒として仕えている。

性格は大らかで朗らか、
細かいことは気にしないド天然な兄貴分タイプ。
場の空気を和ませる存在で、
つつじの里でも自然と人に囲まれている。

格闘技の腕前は非常に高く、
実戦経験も豊富。
用心棒としての役目は確実に果たし、
いざという時には誰よりも前に出る頼もしさを持つ。
ただし本人に自覚はほとんどなく、
「できるからやってるだけ」と本気で思っている節がある。

真理奈に対しては忠実で、
姫として、また一人の人間として大切に接している。
しかし真理奈から向けられている好意にはまったく気付いておらず、
本人は「姫はしっかりしてるなあ」程度の認識しかない。

その無自覚さは周囲から見れば明らかで、
むしろ気付いていないのは本人だけ、
という状況になっている。

プロフィール

年齢22歳
身長177cm
Anita

アニタ・ギゼ

つつじの里の妃

亡国・ロホの末裔である女性。
かつて奴隷商人に売られていたところを、
香月玲に拾われ、そのまま妻として迎えられた。

あまりに突然な出会いではあったが、
その関係は同情や保護では終わらず、
互いを理解し、選び続けた結果、
今では固い絆で結ばれた夫婦となっている。

性格はサバサバしており、物事を引きずらない明快なタイプ。
感情を必要以上に表に出すことはないが、
冷たいわけではなく、
むしろ人の弱さや迷いを静かに受け止める包容力を持つ。

夫である玲が抱える過去や憎しみについても、
否定も正当化もせず、
「そういう人なのだ」と受け入れた上で隣に立っている。
彼女の存在は、
玲が冷静さを失わずにいられる理由のひとつでもある。

今日もまた、
玲と共につつじの里を守り続けている。
それは義務でも犠牲でもなく、
自ら選んだ“生き方”として。

プロフィール

年齢21歳
身長167cm
Yugu

ユーグ・セラビム

天使教の教皇

天使教の頂点に立つ教皇であり、
同時にリーフィ村の村長を務めるエルフの男性。

冷酷で残忍。
信仰のためならば犠牲を厭わず、
天使教の布教のためには、どんな手段も「正義」として選び取る。

しかしその内面には、
双子の妹・リリィへの強い愛情が存在している。
彼女の笑顔、幸福、安全――
それらを守るためであれば、世界すら敵に回すことを躊躇しない。

ユーグにとって信仰とは、
単なる思想ではなく、代々受け継がれてきた家族の使命であり、
守り続けなければならない「世界の形」そのものだった。

光の属性を持ちながら、
その在り方は時に影よりも冷たく、鋭い。

村を導く慈悲深い村長としての顔と、
世界を歪める教皇としての顔――
その両立こそが、彼を“敵”たらしめている。

ユーグは自らを「悪」だとは思っていない。
彼にとって行動のすべては、
正しき信仰と、愛する者を守るための選択に過ぎない。

だからこそ彼は止まらない。
止まれない。

その信念が砕かれる時、
世界は初めて彼を“敵”として認識することになる。

プロフィール

年齢60歳
身長173cm
Liliy

リリィ・セラビム

天使教の司祭

天使教に仕える司祭の地位にある、エルフの女性。
同時に、リーフィ村の村長である兄・ユーグの秘書としても働いている。

真面目で頑張り屋。
与えられた役割を決して投げ出さず、
期待に応えようと無理を重ねてしまう性格で、
その分、心の奥に静かにストレスを溜め込みがち。

兄・ユーグのことが大好きで、
彼の理想、信仰、選択を疑うことなく受け入れている。
それがどれほど苛烈で、残酷な道であったとしても。

「お兄ちゃんのためなら」
その想いは、彼女にとって祈りであり、誓いであり、
そして自分自身を犠牲にする理由でもあった。

闇の属性を持つ彼女は、
表向きは穏やかで優しい司祭でありながら、
必要とあらば兄の“正義”を支えるために、
迷いなくその闇に身を沈める覚悟を持っている。

リリィは選ばない。
兄が選んだ道を、ただ隣で支えるだけだ。

彼女が闇に堕ちるとき、
それは常に、兄の光を守るためだった。

プロフィール

年齢60歳
身長150cm
Meril

メリル・ライト

天使教の白き神子

天使教シュヴァルツ王国支部で働く、エルフの少年。
神子としての力を持ち、教会に仕えている。

元は孤児であり、
モニカ、ユウ、リリアンとは同じ孤児院で出会った仲間。
血の繋がりはないが、互いを支え合って生きてきた絆は深い。

強い正義感を持ち、嘘や不正を見過ごすことができない性格。
その正義は信仰よりも先にあり、
たとえ天使教の教えであっても、
「間違っている」と感じたなら疑うことを躊躇しない。

教皇・ユーグのやり方にも強い違和感を抱いており、
彼の掲げる理想や布教の方法に、
少しずつ疑念を募らせている。

メリルにとって信仰とは、
盲目的に従うものではなく、
人を救うためにあるべきものだった。

だからこそ彼は、
正義のためなら、信仰を裏切ることすらためらわない。

その選択が、
天使教の光を正す希望となるのか、
それとも新たな争いの火種となるのか――
彼自身にも、まだ分かっていない。

プロフィール

年齢15歳
身長159cm
Monica

モニカ・ベレーナ

天使教の黒き神子

シュヴァルツ王国で信仰されている天使教に仕える、黒き神子。
闇の属性を持ちながらも、
その言動は明るく、どこか今どきなエルフの少女。

ちゃきちゃきとした性格で、
深刻な空気が流れる場でも、つい軽口を叩いてしまうタイプ。
しかしそれは、物事を軽く見ているからではなく、
重くなりすぎる現実に、自分なりに抗っている結果でもある。

孤児院で育った過去を持ち、
その頃に世話をしてくれたダニエルには、
今も胸の奥に淡い恋心を抱いている。
その想いは決して言葉にされることはなく、
彼女自身も「今はそんな場合じゃない」と分かっているからこそ、
なおさら心の中で揺れ続けている。

メリル、ユウ、リリアンとは良き相棒。
互いに背中を預けられる仲間であり、
だからこそ、自分だけが違う考えを持ってしまうことを、
少しだけ怖れている。

黒き神子としての役目、
仲間としての立場、
そして一人の少女としての感情。

そのすべての間で揺れながらも、
モニカは今日も祈りを捧げる。

それが本当に正しいのか、
自分はどこへ向かうべきなのか――
まだ、答えは出ていない。

プロフィール

年齢15歳
身長151cm
You

ユウ・アレンゼ

天使教の白神子

天使教の教会で働く、エルフの少年。
礼儀正しく真面目で、規律を重んじる性格。
決められたことを守るのが当然だと考えており、
その分、融通が利かない一面も持っている。

孤児院で育ち、
メリル、モニカ、リリアンとはそこで出会った仲間。
互いに支え合い、同じ道を歩んできた存在だと、
ユウ自身は強く思っている。

シュヴァルツ王国の歌姫・アリスに、密かな恋心を抱いている。
その想いは決して口に出すことはなく、
ただ遠くから彼女の歌に耳を傾けることで、
心を保っているに過ぎない。

神子としての務め、
仲間としての立場、
そして一人の少年としての感情。

それらが食い違い始めた時、
ユウは立ち止まり、迷う。

信仰を疑うほど強くはなく、
かといって、目の前の違和感を見なかったことにもできない。

正しくあろうとするがゆえに、
彼は選ぶまでに時間がかかる。

だがその迷いこそが、
彼が誰よりも誠実である証でもあった。

プロフィール

年齢15歳
身長160cm
Lilian

リリアン・ドイル

天使教の黒神子

天使教教会で働く、エルフの少女。
幼少期は孤児院で育ち、
メリル、モニカ、ユウとはそこで出会った仲間であり、
今も良き相棒として行動を共にしている。

お転婆で明るく、恋に恋する一途な性格。
教皇・ユーグのことを強く恋い慕っており、
その存在は彼女にとって憧れであり、
信仰そのものの象徴でもあった。

彼の言葉、振る舞い、掲げる理想。
それらはすべて正しく、尊いものだと信じていた――
少なくとも、そう信じようとしていた。

しかし、教会の中で起こる出来事や、
仲間たちの迷いに触れるうち、
リリアンの心にも小さな違和感が芽生え始める。

ユーグ様を信じたい。
でも、それが本当に“正義”なのかは分からない。

恋と信仰、
憧れと現実、
少女としての感情と、神子としての役目。

その狭間で揺れながら、
リリアンは今日も祈りを捧げている。

その祈りが、
誰のためのものなのか――
彼女自身にも、まだ答えは出ていない。

プロフィール

年齢15歳
身長154cm
Lowis

ルイス・フォン・グローヴァー

黄四葉伯爵領第一子息

グローヴァー伯爵領の跡取り息子として生まれた少年。
将来は領地を継ぎ、貴族として生きることを期待されている。

――しかし本人の夢は、
格闘技で名を上げる“勇者”になることだった。

我儘で傲慢、口も態度も偉そう。
だが一度決めた夢には驚くほど一途で、
周囲の期待や立場に反してでも、
拳一本で生きる未来を本気で思い描いている。

その無鉄砲さを理解し、
唯一心を許せる存在がイオンだった。
親友以上の感情を抱いていることを、
ルイス自身はまだ、うまく言葉にできていない。

エイミーは良き政略結婚の相手。
頭では理解しているし、
それが貴族として正しい選択だとも分かっている。
だが、心が追いつくかどうかは、また別の話だった。

夢、友情、立場、感情。
そのすべてを抱えたまま、
ルイスは今日も前に進もうとしている。

これはまだ、
選択の途中にいる少年の物語。

プロフィール

年齢16歳
身長168cm
Ion

イオン・カルロス

黄四葉伯爵領第一子息用人

グローヴァー伯爵領跡継ぎ・ルイスに仕える少年。
穏やかで大人しい性格で、感情を表に出すことは少ない。

その一方で、
剣の腕前は上の上。
二刀流を自在に操り、
雷のように鋭く、静かに敵を制する。

もともとは、ダニエルの家が運営する孤児院で暮らしていた。
そこで出会った日々は、
イオンにとって数少ない「守られていた時間」だった。

そんな彼を拾い、
手を差し伸べたのがルイスだった。

それ以来、
イオンは彼に仕え、傍に立ち、剣を振るう。
そこに迷いはない――
少なくとも、彼自身はそう思っている。

ルイスに抱いている感情は、
親友という言葉では足りない。
だが、それ以上の言葉を口にするつもりもない。

彼が前を向いて走るなら、
自分は一歩後ろで守ればいい。
それで十分だと、イオンは本気で思っている。

プロフィール

年齢15歳
身長163cm
Amy

エイミー・フォン・ソレイユ

赤紫向日葵公爵領第ニ令嬢

ソレイユ第二公爵令嬢として生を受けた少女。
幼い頃から貴族としての振る舞いと責務を叩き込まれ、
高いプライドと気位の高さを当然のものとして身につけている。

高飛車で強気な態度の裏には、
「公爵令嬢として生き抜く」という明確な覚悟があった。
感情よりも立場を優先し、
選ばれた役割を全うすることこそが誇りだと信じている。

ルイス・グローヴァーとは許嫁の関係。
それが政治的にも、家同士の関係としても
正しい選択であることを、エイミー自身よく理解している。

――だが、
彼女の心が向いているのは別の人物だった。

姉の恋人であるノエル。
決して口に出してはならない想いを、
エイミーは胸の奥に固く閉じ込めている。

その想いを抱いたままでも、
彼女は公爵令嬢として振る舞う。
弱さを見せず、恋心を悟らせず、
誇り高く在り続けることを選んでいる。

それは強さであり、
同時に、誰にも気づかれない孤独でもあった。

プロフィール

年齢16歳
身長152cm
Noel

ノエル・クレイ

赤紫向日葵公爵領研究所副所長

かつて孤児だった、ソレイユ研究所の研究員。
恵まれない出自から這い上がり、
知識と才能だけを武器に、現在の地位を手に入れた。

野心家で、自己評価は高い。
自分の価値を疑わず、
努力も計算も惜しまないナルシストな一面を持つ。
だがその自信は虚勢ではなく、
頭脳明晰で頭の回転も速い、本物の実力に裏打ちされている。

のし上がるため、
ソレイユ公爵家第一令嬢――エイミーの姉と交際している。
それが最も効率的で、
合理的な選択であることを、ノエル自身よく理解していた。

だが一方で、
彼の視線はいつも、
第二令嬢であるエイミーの存在を捉えている。

その感情が何なのか、
ノエル自身、言葉にすることはない。
恋情なのか、
利用価値のある存在への興味なのか、
あるいは――
かつて孤児だった自分と重ねているだけなのか。

弱音は吐かない。
過去を嘆くことも、
自分の選択を後悔することもない。

すべては自分で選び、
すべては自分で背負う。
それが、彼が生き延びるために身につけた、唯一の流儀だった。

プロフィール

年齢26歳
身長182cm
Cloe

青歯車国王専属騎士

ノールオリゾン国が誇る、アイドル騎士・クロエちゃん。
民衆の前では華やかに、戦場では誰よりも前に立つ存在として知られている。

その正体は、
ジェンダーレスな元男子。

形式や役割に縛られることを嫌い、
「クロエちゃん」として生きる道を、自分自身で選び取った。

ハワード王の護衛を務めながら、
同時に国の象徴とも言えるアイドル騎士として君臨。
笑顔も剣も、どちらも本気。
中途半端は大嫌い。

実はフローレス家の大事な跡取り。
だがその立場も期待も、
クロエは迷いなく蹴っ飛ばした。

恋も、剣術も、人生も。
考えるより先に体が動く、
超絶猪突猛進ガール。

迷わないわけじゃない。
怖くないわけでもない。
それでも前に出ることを選ぶ。

それが、クロエ・フローレスという騎士だった。

プロフィール

年齢21歳
身長169cm

Silvan

青歯車国王専属騎士

ノールオリゾン国の司令官を務める青年。
軽薄で不真面目、どこか掴みどころのない態度から、
部下からも信用されているのかされていないのか分からない人物。

だがその正体は、
牡丹国から送り込まれたスパイ。

ハワード王を監視するために潜伏しており、
本名は銀狼士。
その名は過去と共に捨てられ、
今は「シルヴァン・バーンズ」として生きている。

性格は不誠実で、責任感も希薄。
……少なくとも、そう見えるように振る舞っている。
本心を隠すための軽さと、
真剣なものから距離を取るための不真面目さ。

歪んだ愛情表現をしがちで、
大事なものほど冗談めかして扱う悪癖がある。
それが原因で、
多くのものを壊してきた。

一方で、
ノールオリゾン国のアイドル騎士・クロエには
異常なほどの期待と執着を向けている。

彼女の「アイドル性」に、
国の未来と、
自分自身の賭け金をすべて乗せているのだ。

オタク気質で、
テンション高めのギャル男風。
だがその内側では、
常に二つの国と、
二つの立場の狭間で揺れ続けている。

プロフィール

年齢22歳
身長179cm

Celena

青歯車国妃

シュヴァルツ王国第一王女として生まれた少女。
生まれつき病弱で、身体は弱く、長く激しい鍛錬には耐えられない。

そのため、
王位継承権は妹・エレンに譲っている。

――だが、
彼女が王家の責務から逃げたことは、一度もなかった。

政略のため、
敵国であるノールオリゾン国の王・ハワードに嫁ぐ。
それが国にとって最善であると理解し、
迷いなくその選択を受け入れた。

体は弱い。
だが、心は誰よりも強く、強かだ。

皮肉と理屈を武器に、
口喧嘩では誰にも負けない。
守るべきものを前にした時、
彼女は一歩も引かない。

かつて、
アレックに想いを寄せていた。
だが嫁ぐと決めた日、
その感情も、未来も、すべてを胸の奥に封じた。

後悔はしていない。
少なくとも、口にはしない。

セレナは知っている。
王族とは、
愛を選ばない者たちのことだと。

それでも彼女は、
誇りを失わず、
炎を胸に抱いたまま、
王妃として生きる道を選んだ。

プロフィール

年齢19歳
身長163cm

Howard

青歯車国王

ノールオリゾン国の若き王。
もとは前王の四男であり、
王位を継ぐ予定はなかった。

しかし、
シュヴァルツ王国との戦乱により、
兄三人をすべて失い、
否応なく王座に立つこととなる。

平和を愛する自信家。
理想論を語ることを恐れず、
それを実現できると信じている。
――信じなければ、
王でいる意味がなかったからだ。

敵国シュヴァルツ王国の第一王女、
セレナ・エーデルを政略のもとに迎え、
王妃とする。

だが、
その愛情は義務でも打算でもない。
ハワードは、
セレナの弱さも強さも、
すべてを知ったうえで、
心から彼女を愛している。

彼女が背負った犠牲を理解し、
それでも隣に立つことを選んだ覚悟を、
誰よりも重く受け止めている。

氷の属性を持つその在り方は、
冷酷さではなく、
感情を制御するための静けさ。

王とは、
多くを失った者がなるものだと、
ハワードは知っている。

だからこそ彼は、
これ以上失わないために、
平和を選び続ける。

それがどれほど困難で、
どれほど孤独な道であっても。

プロフィール

年齢29歳
身長187cm